アドラー心理学の賞と罰

  アドラー心理学では、賞も罰も推奨されません。賞と罰ではなく、勇気づけをします。これがとても難しいのです。特に、オンラインレッスンやプリントなど娘に取り組んでもらいたいと親の私が考えているものは、娘と対立関係になります。

 娘は、「1階で、妻のいるところで遊びたい」⇔私は、「娘に、2階で(1階と2階が問題になるのは、親と同居という事情があります)、プリントやオンラインレッスンなどに取り組んで欲しい」。ただし、私の見る限り、娘は、プリントやオンラインレッスンは嫌いではありません。クラスルームは、嫌いでないというよりも、とても好きです。「1階で遊んでいる」「お母さんと一緒にいる」などと言っていても、「〇〇ちゃん、今日、2階でクラスルームする?」と言うと、「する~」と答えます。そこで、私は、クラスルームを賞として使ってしまっています。クラスルームは、取り組む課題の一つでもありますが、クラスルームで娘を釣って、クラスルームの後に、他の取り組みをするわけです。

 罰の使い方は、例えばこうです。

私「(職場でもらってきたお菓子を)父さんと母さんで食べてもいい?」

娘「いや~」

私「じゃあ、父さんと2階に上がって、お菓子を守らないと」

この罰は、失敗です。2階には上がりません。

私「明日のプリキュアの映画、座席を予約しないと見られないよ~」

娘「1階に持って来て~」

私「パソコンでするから2階じゃないとできないの」(嘘です。ただし、普段、一つの部屋でしかノートパソコンを使わず、他の部屋に移動して使うことはないので、バレバレの真っ赤なウソではありません)

娘「2階に上がる」

これは使い方によっては、当たり前の論理を教えているだけですが、悪意を持って使っているので、罰です。2階に上がって、娘と一緒に、座席予約をします。「プリキュアの映画どこにあるか見つけたら教えてね」「(ムビチケの番号の)数字を順に読んで教えてね、父さんが入力するから」「暗証番号を見るには、ここを削る必要があるね~。1円玉で削ってもらえませんか」など、オンラインレッスンやプリントではない、教育的なこともしつつ、座席予約の完了直前に、娘、寝落ち。

 そう、今日、仕事から帰って来て、妻から「娘がお昼寝していない」「プリントなどが残っている」と聞いたことが、罰を使ってしまった大きな理由なのです。いや、それは嘘です。う~ん、内発的動機付けで娘を勇気付けることが今の自分には出来ないので、罰を使ってしまうのです。

 娘には、好奇心・知識欲があります。そして、自分が知っている・わかると感じることが大好きです(クラスルームが好きな理由はこれだと思います)。正攻法としては、そのような側面に娘の目が向くようにして行くのがよいと思います。ただし、クラスルーム以外は、おもちゃなどで遊ぶのをやめてでもやりたいほどのものではありません、現時点では。


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