『「子どもの考える力を伸ばす」教科書』vol.1
図書館で、星友啓先生の『「子どもの考える力を伸ばす」教科書』を借りました。返却期限までの間に気になる箇所を、備忘録として残したいと思います。
<これからの世界を生き抜く力>
(1)グローバル化社会で、多様な文化や人々とうまくやっていくために必要な力
・コミュニケーション力
・コラボレーション力
・自国文化および異文化の理解
(2)IT化社会の中で必要なスキル
・ICTスキル(コンピュータやテクノロジーを有効活用する力)
(3)ものごとを批判的に考え、そこから新しい価値や答えを出す力
・クリエイティビティ(新しく役に立つアイディアを生み出す力)
・クリティカル・シンキング
・問題解決能力
上記7つの力すべての根幹にあるあるのが「考える力」。
<好奇心のポテンシャルを存分に引き出すために気を付けること>
(1)好奇心のメカニズムを脳科学や心理学的に理解して、科学的な好奇心の伸ばし方を実践すること
(2)子どもの好奇心のポテンシャルをしぼませる行動を意識的に避けること
<自律性>
・自律性をサポートするには、内発的モチベーションを促して、維持してあげることが大切
・内発的なモチベーションは、外発的なモチベーションに上書きされやすい
・子どもを教えたりサポートすること自体が、ある種のコントロールの要素を含んでいる
・子どもの自律性を促すつもりでサポートしていても、気がついたらコントロールしてしまっているということがしばしば起こりうる
<視点を変える力のトレーニング>
(1)アクティブ・リスニング
(2)メタ認知エクササイズ
(3)「視点を変える力」の強化トレーニング
<感情と理性>
・子どもの社会性や感情の発達をサポートすると、心の健康だけでなく、学業成績も大幅にアップする
・安定したメンタルが考える力を支える。逆に、考える力が強いメンタルを作る
<哲学>
・哲学思考の基礎である論理学の原理や議論の法則を明示的に学ぶやり方の方が、哲学思考をより効果的に身につけることができる
(感想)
自律性は、悩ましい問題です。午前中にプリント等が終わっていないと、晩御飯前か晩御飯直後に二階に上がってプリント等に取り組んでもらうんですが、プリント等をしようという誘いでは乗って来ません。プリントやオンラインレッスンやI Can Readのライブラリなどに取り組むことに対して内発的動機づけは弱いです。
そこで、内発的動機づけの強い『ノージーのひらめき工房』・クラスルーム・プリキュアなどをダシに使うことになります。「(これら)をするために二階に行きませんか。そして、終わったら、(プリント等)をしませんか」という誘いです。
(これら)がアドラー心理学(パセージ)での「賞」のようなものになってしまっていると感じています。ただし、現実的に、「1階でおもちゃで遊ぶ」「1階でお母さんの側で遊ぶ」という娘の内発的動機づけを超えて、プリントやオンラインレッスンやライブラリに取り組みたいという欲求を持ってもらうことは難しいです。
今はおもちゃで遊ぶ時に「お父さん、八百屋さんしよう~」などと娘からごっこ遊びに誘って来るので、まずごっこ遊びに付き合ってから、二階に上がることを提案しています。ごっこ遊びは、船津先生の地頭力講座の内容を参考にしようとしていますが、なかなか船津先生のようにはうまく行かないです。
コメント
コメントを投稿