『シン読解力』メモ

『シン読解力』メモ


RAG(Retrieval-Augmented Generation)…検索フェーズと文書生成フェーズを分け、特定の文書群(社内文書など)の中から、ターゲットとなる事実を特定したのちに、文書生成を始める。(p.67)

ChatGPTを使って生産性を上げるには、少なくともChatGPTと同レベルの読み書きスキルが必要。(p.75)

ファクトチェックが必要。(p.75)

AIを使う際、「使い手の真の能力を超えることはできない」。(p.77)

2016年からRST(Reading Skill Test)を開発。<「誰でも読めばわかるはずの文章」を「読む力」>を測るためのテスト。読書量とRSTが測る読解力は無関係。(p.81,p.83)

RSTが測る力を「シン読解力」と呼ぶ。RSTは「知識や情報を伝達する目的で書かれた自己完結的な文書」を「自力で読み解く力」を測る。シン読解力は、「自力で学び続けられるスキル」の基盤となる。生成AIを使いこなすには、生成AIの出力を読み、それを裏付ける資料や文章を読みこなす能力が必須。シン読解力は、スキル。(p.83,

50万人超のRSTの受験者データがある。(p.89)

RSTの内容(p.90)…小学校5年生以上が対象(p.220)

①「係り受け解析」(文章構造)

②「照応解決」 (省略されている主語・目的語)

③「同義文判定」(2つの文章が同義か異議か)

④「推論」

⑤「イメージ同定」(グラフ・図形・概念図などの資料)

⑥「具体例同定([理数]と[辞書]の2種類)」(定義文を読み解き、新しい言葉を獲得する)

ネット上のテスト(オンラインテスト)。実質、30分弱。練習問題や休憩時間があるため、45分から50分。

TOEFLやアメリカの学力テストは、「項目応答理論」を用いて、公平性と個別最適化を図るオンラインテストが主流。RSTでも、正解するとより難しい問題、間違えるとよりやさしい問題が出題される。受験者は、できるだけ正確に、できるだけ多くの問題に解答する。(p.94)

文部科学省の学力テスト(思考力・判断力)とRSTの相関係数は、どの教科と6分野7項目のどの組み合わせでも、最低で0.4超。

「シン読解力」が学力をほぼ決定している、と言えるほど。(p.113)

学校では生活言語と異なる学習言語で教えている。各教科にはそれぞれ異なる学習言語がある。(p.198)

RSTには、測定結果だけでなく、受験者の特性に応じたアドバイスがつく。(p.201)

教科書や先生が無意識に使う言葉、特に「やさしいはず」だと思って無意識に使う和語(しか)た(仕方)、ます(升)、たば(束)、かさ(嵩)、さかん(盛ん)、など。を知らないと困る

数学語…①定義を正確に読める、②例題と基本問題の言っていることがわかる、③立式できる。(p.158)

理科や社会、算数・数学でも、まず音読を取り入れる。(p.191)

シン読解力では、写真・イラストは扱わない。グラフ・表・図形・式・地図・概念図・年表・楽譜などは扱う。これらを総称して「イメージ」と呼ぶ。


<トレーニング&コラム>

(大人のためのトレーニング)

助詞「と」と「や」。「と」は並べたものですべてのとき、「や」は例示のときに使う。

RSTに続き、リテラシーテストを開発している。RSTの能力値を左右する最もプリミティブな要素が、助詞の使い方の流暢さらしい。

代名詞・指示詞の省略を「ゼロ照応」と呼ぶ。ゼロ照応で省略されている言葉を見つける。

売上データは、「量」か「金額」かを明確にする。前月比較は、前年比・前四半期比を求める。「事業が上向いているか」を示すには、比の比が必要。最近発見された懸案事項は、原因の仮説を補強する資料を作成する。外れ値の人にヒアリングしておくと、原因の仮説を立てやすい。

短文で「主述のねじれ文」を書いてしまう人は、RSTの「係り受け解析」や「同義文判定」の能力値が0.5に届かない人が多い。新入社員研修で、初級編の「助詞トレーニング」と「照応解決トレーニング」をみっちりやると大分違って来る。


(子どものためのトレーニング)

①用語の定義が書いてあるところ、②難しい用語が登場するところ、③ぜひとも定着してほしいところから題材を選ぶ。

1分間で正確に視写する文字数の目安は、学年✕10文字。

RSノート(横書き、マスあり、低学年は横10マス、中学年は15マス、高学年以上は20マスがよい)。

視写が終わったら、当該箇所の読解に関する質問をする。

「何にフェノールフタレイン溶液を加えると赤くなりますか?」

「石灰水は、酸性、アルカリ性、中性のどれですか?」


「具体例同定」ー定義文を読み解くー

「イメージ同定」-資料を読み解くー


『増補新版 生き抜くための数学入門』(新曜社)、『数学は言葉』(東京図書)

「和文数訳」


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